英語の勉強を始めて1年が経ちました

昨年末から英語の勉強を始めて約1年が経ちました。

なぜ英語なのかというと、HYDEさんのアメリカのライブに行きたかったから!…というのは嘘ではありませんが、実際は少し違います。

ほんとは、アメリカ行きを諦めたかったからというところでしょうか。

 

HYDEさんは現在「アメリカのフェスに出て、メインステージでオーディエンスを沸かせる」という夢に向かって、年間でかなりの本数のライブを現地で行っています(今年はこんな状況なので行かれてませんが)。

ここ数年、アメリカライブの映像や、行かれた方のレポを見るたびに、実際に夢を叶えようとしている姿を見てみたい!と思う気持ちは高まるばかり…。「Columbus! Louder!」と力の限り叫びながらフロアを巻き込んでいく映像は何度見ても感動的で、今見ても思わずこちらまで力が入ります。


HYDE - MAD QUALIA (Live at Express Live!, Columbus, Ohio 11/1/19)

ですが、海外旅行なんて行こうとしたこともない私にはいろいろと難しいなぁと感じる問題がありました。

 

 

  • さまざまな問題

主に気がかりなのは、時間とお金と言語。会社勤めの私は、まず時間になかなか都合が付けられません。そもそも海外旅行というのは、大抵仕事が休みやすい日に合わせて計画を立てるものだと思います。たぶんだけど。ですがライブに行くために休むとなるとそうはいきません。

ライブ中心にスケジュールを組んだ数日間の休みを平社員の私が取れるのだろうか…?黑ミサBDですら当初は見送ろうとした私には、これは相当難しい問題です。

 

お金は…富良野に行く要領で貯金をすればよいのかも知れませんが、実際は随時開催が決まっていくライブ毎に優劣をつけて諦める必要も出てくるでしょう(今はどころではなくなってしまいましたが)。時間問題の時点で行けるか相当怪しいアメリカ行きのために今開催されるライブを諦めるのももったいない気がします。

 

そうなると、今の私が解決できることは、3つ目の問題である言語しかありませんでした。

実際、時間とお金が何とかなったとして、英語がさっぱり分からないのに自分の力で現地のライブハウスまでたどり着けるのか?というのはかなり不安でもありました。今は優れた翻訳機器もありますが、それだけを頼りに一人で行動するのも心許ない気がします。アメリカに一緒に行けそうなお友だちもいませんし、英語は分かるに越したことはありません。

なにより、このまま何もせずに諦めてしまうよりは、できることを精一杯やったけど無理だった!と思えた方が、諦めもつくのではないかな?と思いました。

 

  • 英語学習のためにやってみたこと

英語学習を始めるにあたって、まずはこちらの本を購入しました。

カラー版 CD付 中学3年間の英語を10時間で復習する本

カラー版 CD付 中学3年間の英語を10時間で復習する本

  • 作者:稲田 一
  • 発売日: 2010/01/27
  • メディア: 単行本
 

私のそもそもの英語力は、0に等しいレベルだったので、中学英語の基礎からやり直すことに。そして、中学時代に好きだった本を原文で読んだら勉強になるのではないかと思いそちらも購入。

中学英語のテキストは2週間くらいかけて読みましたが、正直言って一度読むだけではほとんど英語力の向上に繋がらず…3度ほど読みなおし、最後は単語帳アプリ(Quizlet)に文章を入力して、毎日通勤時間に見直しを繰り返しました。

 

それとほぼ同時に始めたのが英語でのツイッター

このツイートにリプを送っている方の中で、日頃英語を使ってツイートしている方をフォローしていきました。

もしかしたら話が通じなさ過ぎてめんどくさがられるかも…なんて思いましたが、相互フォローになった方たちはみんな優しく、ツイートにこまめに反応をくれたり、間違いがあれば教えてくれたりなどしました。中には日本語を熱心に勉強している子もいたりして、私が日本語を教えることも。

 

そうはいってもほぼ独学での勉強に難しさを感じていました。

しかし英会話教室はなかなかいい値段だし、もう少しやってみてからオンライン英会話でも始めようかな?なんて思っていた矢先、見つけたのがフラミンゴというサービスでした。

簡単に言えば、英語を教えたい人と教えてもらいたい人をマッチングしてくれるアプリです。先生はプロの方から趣味でやっている方まで様々ですが、その分価格も様々なので、英会話教室がどんな感じのものかとりあえず一度気軽に体験してみようと思い、さっそく登録。これまでに地元で日本人の先生に2回(異なる方に1回ずつ)、遠征したついでに東京で外国人の先生に1回のレッスンをしていただきました。さすがに東京だと先生の選択肢が多いです。

一番最初にレッスンを受けた先生には、勉強方法も教えていただいたのですが、ここでシャドーイング(聞こえてきた英語を若干遅れて口に出す練習)を強くお勧めされてこちらの本を追加で買ってみました。

始めは文字が書いてあればなんとかできるのではないか?と高を括っていたのですが、はじめてみてびっくり…字幕を目で追うことすら困難でした。もちろん口に出してついていく余裕なんてなく、5分間の内容を1時間かけてやっとついていけるようになったかな?という状態。

そんな感じでコツコツと一ケ月半くらい続けたころに、始めたころよりも明らかに英語のセリフが聞き取れていることに気がつきました。始めたころはただの音だったものが、ちゃんと言葉として聞こえてきたような感覚というのでしょうか。速すぎて聞き取ることのできなかった単語が認識出来て、少し成果を感じました。なんでも、リスニングは一番早く成果を感じやすいとのこと。フラミンゴの先生も、それが理由でお勧めしてくださいました。

2か月以上アリスのシャドーイングを続けていましたが、途中でもともと持っていた自分の好きな映画でのシャドーイングに切り替えました。

 

その間、文法がイマイチ分かってないことがずっと気にかかっていたため、色々と書籍を調べていました。

いくつか見ていた中でも「evergreen」と「一億人の英会話」が評判がよく、実際に見てみてどちらかを購入しようと書店へ。名前的に「evergreen」に惹かれていたのですが(笑)、残念ながら「一億人~」しか売っておらず、とりあえずそちらを購入することに。

意気込んで買ったはいいのですが、総ページ数は670P。いつになったら読み終わるのやら…と気が遠くなりました。平日10P、休日30Pは読み進めることを目標にして3回は読みたいところです(現在2周目)。

レビューでは、若干文章に癖があるので合う人、合わない人が分かれそうな感じだったのですが、その点は問題なしでした。

レビューを読んで不安な方は一度実際に見てからの方がいいかもしれません。

 

その他にも、NHKの即レス英会話を観たり、時間があるときには、ポッドキャストの人気番組であるバイリンガルニュース (Bilingual News)を聴いたり、英語のスピーチを聞いて文字起こししたり…というのを気まぐれに続けていました。

 

  • 英語を勉強してよかったこと

そんなこんなで数か月経ち、何となく過去に録画したCDTVを観ていたときのことです。

この時に歌った曲が「MAD QUALIA」だったのですが、歌詞の字幕を目で追ってびっくり。歌詞の意味がダイレクトに自分の中に入ってくるのが分かりました。

もちろんどのようなことを歌っているのかはインタビューなどで知っていましたし、使われている英語自体も恐らくそこまで難しいものではありません。特に一生懸命に勉強しなくても、歌詞の雰囲気はつかめると思います。ですが、私には明らかに生き生きと、そして生々しく、以前よりも込められた想いが迫り来るように感じられました。

このとき私は心の底から英語を勉強していてよかったなと思いました。

 

その他では、フォロワーさんのツイートやFBの投稿に対する世界中のファンの方からのコメントを読んで、以前よりもひとりひとりのリアルな思いを感じられるようになったことはとても感動的でした。

世界中から愛されているってなんて素敵なHYDEさんなんでしょう。

 

 

  • 中でも一番嬉しかったこと

学習を続けて色んな方とコミュニケーションをとっていた中でも嬉しいことがいくつかありました。

  • 私の英語練習用のツイッターアカウントがきっかけで、海外のフォロワーさんが日本語練習用のツイッターアカウントを作ったことを報告してくれた。

その子はもともと日本語を勉強していて、日本語のレッスンも受けていたようなのですが、今回のウイルスの影響でそのレッスンもなくなってしまったそうでした。日本語アカウントを作ってすぐにリプライをくれて、私の英語アカウントを見ていて自分も作ってみたと教えてくれました。

 

  • 日本語のインタビューを海外のファンの方に向けて翻訳しているフォロワーさんのお手伝いができた。

上のお友だちとは別に「どんな想いをもって活動しているのか理解してほしい」と色々なインタビューを翻訳している日本語の上手な海外ファンのフォロワーの子がいるのですが、ときどきその子からの日本語についての質問に答えています(私の日本語の解釈に誤解があるといけないので多少気を使う部分はありますが)。逆にその子は私の英語についての質問に親身になって答えてくれています。

 

一番といいながら二つになりましたが(笑)、ほんの僅かでも、作品や活動について理解が深まる助けやきっかけになれたのかな?と思うと生きててよかった~!と思うくらいに嬉しいです。

私が「MAD QUALIA」の歌詞に感じたように、日本語の歌詞やインタビューをもっと生き生きと感じられるきっかけになったなら、それ以上のことはありません。

 

本気でナイストゥーミーチューくらいしか言えないレベルから始めたので、英語自体の実力はまだまだこれから、というところですが、勉強を始めた当初には予想していなかった「やっていてよかった!」と思える体験が出来ています。 

上記の二人のお友だちとは、zoomで通話したりもできる仲になり、いつか実際に会えたらいいなと思っています。情勢的にも国内外問わずライブが出来る世の中がいつ戻ってくるのか分かりませんが、HYDEさんのくれたきっかけを大切にして英語学習は地道に続けていきたいです。